恋があと？結婚が先？

目が覚めたら体温計が挟まれ、大地さんがいた「ゆうりちゃん、しんどいね。」体温計がなって大地さんがとった。
返事をしようとしたけど、口が動かないのか、声がでない。ただ、涙が出ているのがわかった。
「ちょっと、お熱が高くなってるから、動けないね。力が入らないよね。大丈夫だからね。もうすぐ、先生が来てくれるから、診てもらおうね」って大地さんに言われた。

ドアがノックされて、知らないお医者さんと看護師さんが入ってきた。
「藍原ゆうりさんですね。私は、青井といいます。今、村田先生がいないから、診察させてくださいね。」
私が動けないでいたら、大地さんが診察しやすいようにパジャマのボタンを外しながら「青井先生、お願いします。ちょっと病院苦手なのですが、お願いします。」って大地さんが言った。
「了解。さぁ、それじゃ、胸の音を聞かせてくださいね。痛いこととかしないからね。」って言って、聴診器をあてて、喉をみて、一通りの診察をされた。
「熱が42度？痙攣の既往は？」って青井先生は大地さんと話ししながら、パソコンを２人で見てた。
「１６時過ぎに注射したんだね。それで38度５分までしか下がらなかったか。。。まぁ、2度近く下がってたんだし、効果はあったと見るべきだろうな。。。」など話しているのは理解できたけど、頭が痛くって、目が開けられなくて、目をつむった。
「ゆうりちゃん？意識ある？」って大地さんの声は聞こえたけど、目が開けられなくて、声を出そうとしたけど、出なくって。。。

すごい痛みで気がついた。
「いたい。。。」って声が出た。
「ゆうりちゃん、いたいね。もうちょっとで終わるからね。我慢してね」って大地さんの声が聞こえた。
「はい、おしまい。大地？ここ揉んであげて」って先生の声が聞こえた。
注射が終わったんだってわかった。
服を直してもらって、目を開けたら、先生が「藍原ゆうりさん、ちょっと血圧とか計らせてね。」って言って、看護師さんが血圧計をセットした。先生は数値をみて、大丈夫って言って、もうちょっとしたら熱が落ち着いてくるだろうから、様子みてって言って部屋を出て行った。看護師さんが器具とか片付けて出て行った。

「ゆうりちゃん、しんどいね。注射のとこまだ痛い？」
「うん」って頷いて「何時？」って聞いた。
「２時だよ。まだ朝までは大分あるから寝ていいよ」
「私、どうなったの？」
「うん？眠れてたみたいだけど、ちょっと痙攣起こしたから、先生呼んで診てもらった。痙攣はすぐおさまったから心配いらないものだったけど、熱が42度もあったから、少しでも熱を下げた方がいいって話をしていたら、２回目の痙攣がきて、意識が薄れたようだったけど、すぐ戻ったし、心配ないと思う。注射してもらったから、これから少し熱が下がってくると思う。」