恋があと？結婚が先？
眠れなくって、ゴロゴロと寝返りをしたりしていたら、大地さんが来た。
もう白衣は着てなくて、服装もラフな格好になってた。

「さっきちょっと家にも帰ってシャワーしてきたよ。ゆうりちゃんの着替えはお姉さんが持って帰ってくれたんだね。」
「うん。大地さん、今日も泊まってくれるの？」
「そのつもりだよ。気にしないで大丈夫。医者なんて、どこでも寝れる体質だから」
「そうかもしれないけど、大地さんが疲れちゃったら。。。」
「大丈夫。心配ない」
「それより、熱があまり高くならなくなってきたってね。」って言いながら額に手をあててきた。
「うん。だいぶん、ラクになったよ」
「良かった。熱もまだあるようだけど、これくらいだと薬は使わないなぁ。頭痛いとかある？冷やす？」
「ううん。冷やさなくていい。頭はあんまり痛くない。動いた時にズキってなるくらい。寝てたら大丈夫」
「そうか、じゃ、眠れなくても、目をつむって身体を休めとくしかないね。」って言って、ベッドの脇に座って、お腹のあたりを優しくトントンってしながら、ゆっくり話をしてくれた。

いつのまにか大地さんに寝かされていた。部屋は明るくなってた。何時だろう？今日はスマホを枕元に置いてたからそっと見た。
６時だった。まだ、早い。大地さんは長椅子に横になって寝てた。起こさないように、ベッドの上でじっとしてるしかない。
今日の大地さんは本当によく眠っているみたい。そりゃそうだよね。って思ってた。
< 33 / 142 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop