恋があと?結婚が先?
市民病院で受付をしたら、予約じゃないから待ち時間がちょっと長くなるって言われたけれど、しょうがない。
内科の待合のソファーに座った。大地さんは仕事に戻ってしまった。

1時間くらい待ったころ、ようやく看護師さんが来て、問診票に記入するように言われた。熱を測って、記入して、待ってたら、診察室に呼ばれた。
「藍原ゆうりさん、こんにちは。」って村田先生がいた。
「こんにちは。お願いします」
「早速だけど、熱が高いね。薬飲んでるんだよね。」って言いながら、斎藤先生のところでもらった薬の確認をして
「診察させてね。」って喉をみて、聴診して、ベッドでお腹を診た。
「ゆうりさん、最近、疲れるようなことありましたか?過労みたいですね。眠れてますか?」
「はい。特に何も。。。」
「そうですか?悩みとかがあってしんどい思いはしていませんか?」
答えに困ってしまって、何って言おうかと思っていたら
「それじゃ、暑さのせいで疲れが溜まっちゃったかな?今日は、点滴して様子をみましょう。熱が下がるように薬をいれて1本点滴して下がれば終わり。熱が下がりが悪いようなら、もうちょっと薬が考えますね。」って言われて、処置室に連れていかれた。
処置室のベッドで横になって、左腕が駆血帯で縛られた。
ちょっと怖くて、ビクビクしていたら「ゆうりさん、大丈夫だから。僕ね、大地より注射うまいから安心して」って言いながらチクってきた。ちょっと痛かったけど、すぐ痛くなくなった。
処置室のベッドで点滴しながら眠ってしまっていた。
看護師さんに熱を計られたり、先生に聴診されたりしているので、気がついた。
「ゆうりさん、熱があんまり下がってなくて、申し訳ないけど、注射も1本打っておきましょう。ちょっと熱が高いし、このままだと心配なので、頑張りましょう」って村田先生に言われた。
注射は痛くって少し涙がでてしまったけど、ガマンした。
マンションまでは歩いても帰れる距離だけど、タクシーで帰った。

帰ってから、ベッドで休みながら、やっぱり身体が弱いし、私にはいろんなことをするのは無理なのかなぁって思いながらいたら、1本のメールが届いた。
メールをみたら、高校の先生からで、不登校の子どもたちが通うフリースクールで週に2日とか3日とかで来てくれる教員募集があるって。。。私立のフリースクールで登録している生徒たちは300人くらいいるけど、通信制の高校もやってるからって。。。通信の方では週に2回の通学対応で指導するらしい。フリースクールの方は専任の教員やカウンセラーがいて、あとはパートタイムの職員でやってるって。。。
やってみたいって思って、先生に電話を折り返したら、そのフリースクールは先生の友達も働いてて、結婚とか出産を機に退職した教員とか学生アルバイトもいるって、私のような週に2回くらいとか短時間とか午前中だけみたいな働き方もありだって。。。先生からは、応募を決めたら紹介するからって言われた。
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