恋があと?結婚が先?
大地も研修医がきたりして、症例研究とかも自分のだけじゃなくて、研修医にも教えたりと忙しくなってた。
ゆうりも5月末に体育祭があるとかで、準備とかでバタバタ忙しくしている様子だった。

大地が深夜になって帰ったら、リビングに電気がついてて、ゆうりがソファーで寝てた。
「ゆうり、起きて。。。」
「うん?大地?おかえりなさい」
「ただいま。いつから寝てたの?こんなところで寝てたら風邪引くよ」
「うん。大丈夫ちょっとだけだよ。。。ゴホッ」
「咳してる。ちょっと診るから待ってて」
「えぇ、いいよ〜。それより、大地はご飯は?」
「ごめん。医局で食べた」
「じゃ、大地はお風呂入って休んだ方がいいよ。ゴホッ。明日も早いんでしょ?」
「いや、明日は昼まで休みにしてもらったから大丈夫。それより、ゆうりのほうが心配」

聴診器もった大地を前に、いやいやってしてしまう。
「ゆうりちゃん?もしもしするだけ、なんにも痛いことしないから、ちょっとだけ診せて」
「ううん、いや。今日は、なんか嫌だ」
「困ったちゃんだなぁ。なんで今日は嫌なの?」
「わかんないけど、いやなの。もう寝よ?」
「わかったよ。ベッドに行こう」

ベッドに寝ても咳はひどくならないし、息も苦しくないから、喘息は大丈夫みたい。ただ、のどがイガイガするんだよね。。。

大地はお風呂はいってから、寝室にきた。
「ゆうり、まだ寝てなかったの?やっぱりしんどいんでしょ?」
「ううん。そんなことないよ。大丈夫」って大地にくっついた。
大地はしょうがない子だなぁっていいながら、抱きしめて、そっと呼吸の様子をみて、喘息は大丈夫そうだし、熱もないって確認して、じゃあ、もう寝ようって一緒に眠った。
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