恋があと?結婚が先?
大地は仕事に行ったので、内科の待合で座って待ってた。
しばらくして、呼ばれたので、診察室に入った。
「ゆうりさん。大地に聞いたけど、熱が高くなっちゃいましたね。喉の痛みとかはどうですか?飲んだりしたら痛い?」って村田先生に聞かれた。
症状とか説明しなくても全部、大地さんに聞いたらしい。

喉を見たり、聴診をしたり、お腹を診たりした。
お薬もらうだけだといいなぁって思っていたのに、「ゆうりさん、熱中症で弱ったところに感染起こして熱が出ている状態です。いわゆる風邪と同じだけど、ちょっと体力的にも心配だし、肺炎とか起こしたら怖いので、飲み薬だけじゃなくて、注射もしましょう。」
「えっ、注射ですか。。。」
「はい。注射は今日と明日、明後日くらいまで三日間ほど続けて打ちます。今日は、ここで僕がやりますが、明日と明後日は土日で外来がお休みなので、処方するので、家で大地に打ってもらってね。それで月曜にもう1回診察にきてください。飲み薬は一応、五日分出しますね。」
看護師さんに先生が指示を出した。
「それじゃ、注射打つから、ベッドにうつ伏せに寝てくれるかな?」って村田先生に促されて、ベッドにうつ伏せに寝かせられた。
注射は嫌だし、お尻に打たれるの怖いし、身体はしんどいけど、ぎゅって縮こまる感じがしてるし、涙が浮かんできた。
「ゆうりさん、ごめんね。注射が嫌なの知ってるんだけど、他にいい治療法が思いつかなくて。。。そうだなぁ、ゆうりさん?学校の先生しているんだよね?何年生うけもってるの?」とか雑談しながら村田先生が気づかってくれてる。
注射の用意がされて、看護師さんに下着を少し下げて、消毒された。
「じゃ、チクってしますね。」
右のお尻?腰のあたりにチクってして、ズキンって痛みがきた。ズキズキって痛い。早く終わって。。。って思ってるのに、なかなか終わらない。涙が出てきた。痛いよ〜って思ってたら、やっと終わった。「はい、終わりました。」ちょっと揉まれて、下着をあげて、服を直した。
「それじゃ、ゆうりさん?処方する薬をちゃんと飲んで、安静にしていてください。月曜に来てね」
「はい。ありがとうございました」
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