私を暴いてみせて
「あ……あの、でも……」
目をキョロキョロとさせ、落ち着きの無い様子で言いにくそうにごにょごにょする。
「なに?」
聞くと小さな声で答えた。
「……ノート……学校に……置いて、ます……」
少し間があって。
「はあああっつ!?」
「あはははっっ」
驚く俺と、腹を抱えて大声で笑う海斗。
何とも言えない、呆れた気持ちだ。
学校に置いてるってどういう事!?
だからいつも授業に付いていけなさそうにしてるわけ!?
「~~……はあ」
「ご、ごめんなさいっ。でも、でもね……聖夜くんが持ってきてくれて、嬉しかった」
……あぁ、もう!!
本当ムカつく!!
こういう時だけそんな顔して、狡い!!
「……いいよ。学校でもう一度渡すから」
「うん、ありがとう」
その笑みに、頬に触れたい気持ちを抑える。
さつきを見ると、つい触れたくなってしまう。
まあ、そんな事したら駄目なんだけど。
「そういえば、さっちゃんさ」
「うん?」
「ネックレス、してたんだね」