あなたは歌を、わたしは小説を
出逢い
夏も終わり、クローゼットの奥から背中に虎の刺繍が施してある黒のスカジャンを引っ張り出す。
送迎の時間は18:00。時計の針は17:50を指している。急がないと後10分で送迎の車が来てしまう。時間にルーズなのは私の悪いところだ。
なんとか5分前に着替え終わり、煙草に火をつけた。
濃いアイメイクに真っ赤な口紅、綺麗にハーフアップされている髪の毛。
高校在学中にあえて就職先を見つけず卒業と同時に夜の世界に入ったのは半年前のことだ。
今日は仲良い子出勤してるかな、なんて思っていると携帯の画面にメッセージが表示された。
『あいさん、お迎えにあがりました!』
私はドレスの入ったバッグを持ち家を出た。
送迎の時間は18:00。時計の針は17:50を指している。急がないと後10分で送迎の車が来てしまう。時間にルーズなのは私の悪いところだ。
なんとか5分前に着替え終わり、煙草に火をつけた。
濃いアイメイクに真っ赤な口紅、綺麗にハーフアップされている髪の毛。
高校在学中にあえて就職先を見つけず卒業と同時に夜の世界に入ったのは半年前のことだ。
今日は仲良い子出勤してるかな、なんて思っていると携帯の画面にメッセージが表示された。
『あいさん、お迎えにあがりました!』
私はドレスの入ったバッグを持ち家を出た。