あなたは歌を、わたしは小説を
「おはようございまーす。」
私が働いているお店は海外の高級ホテルのラウンジをイメージして造られている。一階は通常料金のメインフロア、二階は個室カラオケも兼ねたVIPフロアだ。
ドレスに着替え下へ降りると待機する席に仲の良い麻菜実(まなみ)がいた。
「あい!おはよ〜。今日は暇そうだよ。」
「おはよ。ま、給料日後だもんね〜。仕方ないよ。」
そんなことを話しているうちにお客さんがポツリポツリとやって来たけれど暇なことに変わりはなかった。
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