あなたは歌を、わたしは小説を
そろそろあがりかな、と思っていた時だった。
「お客様ご来店です」
即座に立ち上がり出迎える。
「「いらっしゃいませ」」
若くてお洒落な3人組のグループ。うちのお店はスーツ姿の30代〜50代がほとんどなので、それだけで珍しく思えた。
「あいさん、麻菜実さん、星那(せいな)さんいきます」
割と仲の良い女の子が呼ばれたので少しホッとした。立ち上がろうとした時、星那が声をかけて来た。
「あの客若いね。場内指名とれるかな〜。」
「どうだろう。頑張ろうね。」
麻菜実は手前の韓国アイドル風の顔立ちをした金髪の男性の隣に、星那はその前にいるダメージジーンズを履いた細身の男性の隣に、私は奥の笑顔の優しい小柄な男性の隣に座った。
「初めまして、あいです。お名前聞いてもいいですか?」
「こんばんは、名前はジョウです。」
お世辞にも流暢とは言えない返事に私は一瞬頭の中にクエスチョンマークが浮かぶ。
「もしかして、日本の方じゃない?」
「うん。生まれも育ち韓国だよ。ただ、こっちにいる期間は長いから日本語は話せる。後、英語もね。」
そうなんだ、と納得してふたりで取り留めもない話をしていた。
「あいさんお願いします!」
ボーイに呼ばれた。
「すみません、呼ばれたのでこれで必要します。」
早々に席を立ち待機に戻る。麻菜実と星那は呼ばれる気配がない。きっと場内指名が入ったのだろう。
それより、あの3人が纏っている特殊な雰囲気はなんだろうと頭の片隅で考えていた。
「お客様ご来店です」
即座に立ち上がり出迎える。
「「いらっしゃいませ」」
若くてお洒落な3人組のグループ。うちのお店はスーツ姿の30代〜50代がほとんどなので、それだけで珍しく思えた。
「あいさん、麻菜実さん、星那(せいな)さんいきます」
割と仲の良い女の子が呼ばれたので少しホッとした。立ち上がろうとした時、星那が声をかけて来た。
「あの客若いね。場内指名とれるかな〜。」
「どうだろう。頑張ろうね。」
麻菜実は手前の韓国アイドル風の顔立ちをした金髪の男性の隣に、星那はその前にいるダメージジーンズを履いた細身の男性の隣に、私は奥の笑顔の優しい小柄な男性の隣に座った。
「初めまして、あいです。お名前聞いてもいいですか?」
「こんばんは、名前はジョウです。」
お世辞にも流暢とは言えない返事に私は一瞬頭の中にクエスチョンマークが浮かぶ。
「もしかして、日本の方じゃない?」
「うん。生まれも育ち韓国だよ。ただ、こっちにいる期間は長いから日本語は話せる。後、英語もね。」
そうなんだ、と納得してふたりで取り留めもない話をしていた。
「あいさんお願いします!」
ボーイに呼ばれた。
「すみません、呼ばれたのでこれで必要します。」
早々に席を立ち待機に戻る。麻菜実と星那は呼ばれる気配がない。きっと場内指名が入ったのだろう。
それより、あの3人が纏っている特殊な雰囲気はなんだろうと頭の片隅で考えていた。