溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
やっぱり笠井君も砂羽と同じようなことを言うんだね。笠井君もそうなのかな。
ドアの方を見ると、まだ薫ちゃんが戻ってくる気配はない。気になり、思い切って聞いてみた。
「笠井君も薫ちゃんには、なんでも話せる?」
突然の質問に笠井君はビックリしている。
「そう、ですね……良い意味でも悪い意味でもなんでも話せているかもしれません」
「悪い意味?」
どういうことだろう。聞き返すと、彼は言葉を選びながら話してくれた。
「好きだから深沢には、つい本音を零したり、つまらない意地やプライドをぶつけたりしちゃっています。だからいつも喧嘩になるのかもしれません」
苦笑いする笠井君に、妙に納得する自分がいた。
笠井君は悪い意味でも……っていうけれど、全部良い意味でじゃないかな。だからこそお互いぶつかり合い、わかり合っていくものだと思うから。
きっと砂羽と旦那さんもそうなんだよね。お互い本音でなんでも話せるから喧嘩しても、仲直りできるんだ。
「佐野先輩も佐々木さんのことが好きなら、遠慮することなく本音をぶつけてみたらどうですか? 案外それがうまくいくコツだったりしますから」
「えっ……」
ちょっと待って。もしかしてそれって……。
ドアの方を見ると、まだ薫ちゃんが戻ってくる気配はない。気になり、思い切って聞いてみた。
「笠井君も薫ちゃんには、なんでも話せる?」
突然の質問に笠井君はビックリしている。
「そう、ですね……良い意味でも悪い意味でもなんでも話せているかもしれません」
「悪い意味?」
どういうことだろう。聞き返すと、彼は言葉を選びながら話してくれた。
「好きだから深沢には、つい本音を零したり、つまらない意地やプライドをぶつけたりしちゃっています。だからいつも喧嘩になるのかもしれません」
苦笑いする笠井君に、妙に納得する自分がいた。
笠井君は悪い意味でも……っていうけれど、全部良い意味でじゃないかな。だからこそお互いぶつかり合い、わかり合っていくものだと思うから。
きっと砂羽と旦那さんもそうなんだよね。お互い本音でなんでも話せるから喧嘩しても、仲直りできるんだ。
「佐野先輩も佐々木さんのことが好きなら、遠慮することなく本音をぶつけてみたらどうですか? 案外それがうまくいくコツだったりしますから」
「えっ……」
ちょっと待って。もしかしてそれって……。