溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「私は真実を言っただけだよ? ……でも今、こうしてお姉ちゃんの本音が効けて嬉しい。だからお父さんとお母さんにも話してあげて。きっとふたり、お姉ちゃん以上に泣いて喜ぶから」
冗談めいて言う彩音に泣きながら笑ってしまった。
でも彩音に話せて、スッキリした。そして今度は両親に話したい、そう思える。
「あ、そうだ! どうして今日、お姉ちゃん家を出て行ったの? 私が佐々木先生とくっつけようとしたことに、怒ったわけじゃないんでしょ? だったらなんで?」
思い出し尋ねてきた彩音に一瞬戸惑ったものの、素直に打ち明けた。
「それはその……彩音が佐々木君のことを気に入ったと思ったの。だから私に仲を取り持ってもらうために、三人で出掛けようって言ったのかと思って……」
すると彩音は目を丸くさせた後、大きく首を横に振った。
「えぇー! そんなわけないじゃない! だって私、付き合って二年になる彼氏がいるもん!!」
「え。そうなの!?」
彩音に彼氏がいたなんて。……本当、私ってば勝手に勘違いしてなにやっていたんだろう。
「ごめんね、彩音」
申し訳なくてもう一度謝ると、彩音は声を上げて笑った。
冗談めいて言う彩音に泣きながら笑ってしまった。
でも彩音に話せて、スッキリした。そして今度は両親に話したい、そう思える。
「あ、そうだ! どうして今日、お姉ちゃん家を出て行ったの? 私が佐々木先生とくっつけようとしたことに、怒ったわけじゃないんでしょ? だったらなんで?」
思い出し尋ねてきた彩音に一瞬戸惑ったものの、素直に打ち明けた。
「それはその……彩音が佐々木君のことを気に入ったと思ったの。だから私に仲を取り持ってもらうために、三人で出掛けようって言ったのかと思って……」
すると彩音は目を丸くさせた後、大きく首を横に振った。
「えぇー! そんなわけないじゃない! だって私、付き合って二年になる彼氏がいるもん!!」
「え。そうなの!?」
彩音に彼氏がいたなんて。……本当、私ってば勝手に勘違いしてなにやっていたんだろう。
「ごめんね、彩音」
申し訳なくてもう一度謝ると、彩音は声を上げて笑った。