溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
「いや、その……」
言葉に詰まる私を置いてけぼりにして、砂羽は続ける。
「思うに決まっているよね! いいなぁ、再会ラブ! 環奈にもやっと春が来てくれて、親友として嬉しいわ」
うっとり顔で頷く彼女に、話す余地を与えてもらえなかった。
砂羽ってば私と佐々木君が付き合う前提で話を進めていない? そんなこと、一言も言っていないのに。
「砂羽、一度落ち着こうか」
「え、私は至って冷静だけど?」
「冷静じゃないから!」
すぐに反論すると、砂羽は唇を尖らせた。
「なによ、もしかして告白を断るつもりなの? 佐々木ってこの病院の跡取りでしょ? それにカッコよかったし、なにより一途! これほど結婚相手として好条件の人はいないでしょ」
「結婚相手って、飛躍しすぎだから!」
ギョッとし、大きな声を出してしまいロビー中に自分の声が響き、慌てて両手で口を覆った。
そして今度は声を潜め、砂羽に自分の想いを吐露する。
「それに佐々木君が本気か、わからないでしょ? もしかしたらからかわれているだけかもしれないし……」
言葉に詰まる私を置いてけぼりにして、砂羽は続ける。
「思うに決まっているよね! いいなぁ、再会ラブ! 環奈にもやっと春が来てくれて、親友として嬉しいわ」
うっとり顔で頷く彼女に、話す余地を与えてもらえなかった。
砂羽ってば私と佐々木君が付き合う前提で話を進めていない? そんなこと、一言も言っていないのに。
「砂羽、一度落ち着こうか」
「え、私は至って冷静だけど?」
「冷静じゃないから!」
すぐに反論すると、砂羽は唇を尖らせた。
「なによ、もしかして告白を断るつもりなの? 佐々木ってこの病院の跡取りでしょ? それにカッコよかったし、なにより一途! これほど結婚相手として好条件の人はいないでしょ」
「結婚相手って、飛躍しすぎだから!」
ギョッとし、大きな声を出してしまいロビー中に自分の声が響き、慌てて両手で口を覆った。
そして今度は声を潜め、砂羽に自分の想いを吐露する。
「それに佐々木君が本気か、わからないでしょ? もしかしたらからかわれているだけかもしれないし……」