溺愛診察室~一途な外科医に甘く迫られています~
その頃、私もお父さんの再婚があって色々と悩みが尽きない時で、担任だった先生に話を聞いてもらううちに恋心を抱き始めて……。
周りの子が佐々木君のことでどんなに騒ごうが、私は先生のことでいっぱいだった。
そんな先生から、ある日お願いをされたんだよね。『隣の席のよしみで、佐々木のこと気に掛けてくれないか』って。
当時の私は子供で単純で、大好きな先生にお願いされたことが嬉しくて、毎日なにかと佐々木君に声を掛けていた気がする。
いつの間にか佐々木君もクラスのみんなと打ち解けて友達ができ、席替えをした後は話す機会が減っていった。
二年生、三年生共に同じクラスだったけれど、クラスメイト以上の関係ではなかった。……だから卒業式の日、どうして佐々木君は私のことを好きになってくれたのかわからなくて、テンパった。
そして会わなくなって十年も経つのに、ずっと好きでいてくれた理由を聞きたい――。
「会いたい……な」
ポツリと口から洩れた本音。けれどすぐに混乱する。
周りの子が佐々木君のことでどんなに騒ごうが、私は先生のことでいっぱいだった。
そんな先生から、ある日お願いをされたんだよね。『隣の席のよしみで、佐々木のこと気に掛けてくれないか』って。
当時の私は子供で単純で、大好きな先生にお願いされたことが嬉しくて、毎日なにかと佐々木君に声を掛けていた気がする。
いつの間にか佐々木君もクラスのみんなと打ち解けて友達ができ、席替えをした後は話す機会が減っていった。
二年生、三年生共に同じクラスだったけれど、クラスメイト以上の関係ではなかった。……だから卒業式の日、どうして佐々木君は私のことを好きになってくれたのかわからなくて、テンパった。
そして会わなくなって十年も経つのに、ずっと好きでいてくれた理由を聞きたい――。
「会いたい……な」
ポツリと口から洩れた本音。けれどすぐに混乱する。