明日も、きみに逢いたい。
王子は悪魔化します。
王子が去り、急に先生と2人きりにされた私は無駄にソワソワしてしまう。
というかドキドキしてしまう。
「せっ、先生はあの人と仲良し…なの?」
散らばった資料を整えながら、先生はまた笑った。
「くくく…仲良しって女子じゃないんだから。まぁ驚くのも無理ないよな。学園の王子様と、こんなボサッとした俺が″仲良し″だなんて知ったら。」
「ボサッとだなんて…そんなこと」
ボサッとなんてそんなこと思った事ないし、実は目とかめっちゃ綺麗だし髪も茶色でボサボサ…だけど無造作ヘアっていうの?すごい似合ってる感じもするし、背も高いし、なんかちょっといい匂いするし、それにそれに…!
言いたい事がありすぎて、なんて言ったらいいのか分からない私を察してくれたのか、座ったままの私に合わせて、隣に座った。
「従兄弟なんだよ、実は。…内緒な?お前は口堅そうだから言うけど。言ったらダメだぞ?」
肩と肩がポンッと優しく触れ合った。
う、、うわぁぁぁぁ
なにこのシチュエーション、、!!
めっちゃドキドキする!!
青春映画みたい!!!
ハッと気がつくと、先生は既に宿題の確認に入っていた。
…やばい妄想なんて趣味じゃないのに私ったら。