明日も、きみに逢いたい。
「ほんと好きだね真奈美は。」
「うんっ!一度でいいから話してみたいなぁ」
「話しかければいいじゃん〜!真奈美はすごい可愛いし、あの藤城ホテルのご令嬢でしょ?立場的にはあの王子の変わんないよ。それに…多分だけど話してみたら意外とそうでもない…と私は思うけど。」
私がそう言うと、真奈美は嬉しそうに私に抱きつく。
「花ありがと♩立場とかじゃなくてちゃんと自分で行動して声掛けたいと思ってる♩頑張ろぉ〜!」
ご令嬢なのに、ほんと健気で良い子だな…
「それより花、今の言い方…何か情報持ってる!?」
「え!?情報!?そんなの持ってないよ〜!」
「そんなこと言わないで教えてよぉ〜〜」
靴箱前で、イチャイチャ…?してる私達を横目に、同級生達は変な目で見ながら教室へと入っていく。
「朝からそんなにくっついてないで、さっさと教室入りなさい。」
「…あっ」
「あっ、てなんだよ。あっ、て。」