明日も、きみに逢いたい。



あの時も私は生徒手帳を無くして、机の中やカバンの中を探し回っていた。


放課後、誰もいなくなった教室で1人。


「生徒手帳さーん…?」


手帳がないと困る!私は家の鍵も一緒に手帳に入れてるの!!


「もぉ〜…家に入れないよー!」



そう言って、私がふと顔を上げた瞬間。


「あったか?」



「えっ?」



そこにいたのは…先生だった。

心配そうな顔して私を覗き込む。


先生との顔まで30センチ…


「わぁ!」


私はそのまま座り込しまい、「見つかりません。」と答えるのが精一杯だった。






< 22 / 64 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop