明日も、きみに逢いたい。
「遅くまで残ってたら家族が心配してるかもしれないぞ。飴ちゃん食べながら気をつけて帰れよ。」
そして、ポケットから出した飴を、私の手のひらに乗せてくれた。
「わぁ…ありがとうございます…」
何でもない飴が…キラキラして見える!
「あ、でも届けてくれた人の名前とか…」
「名前…聞かなかった!気をつけて帰れよ?家遠いんだったら送ろうか?」
私の顔を覗き込んでそんな事言う先生は…とってもずるい。
送ろうか?って言葉が脳内リピートしている。
「家近いので…!大丈夫です…!」
「そうか。じゃあ気をつけてな。」
先生はそう言って教室を出て行った。