明日も、きみに逢いたい。


「お前が探してる生徒手帳は、これだろ?」


そう言って、王子は胸ポケットからスッと手帳を出す。


「あっ!これ私のです!拾ってくれてたんですね?ありがとうございます!」


「この場所にあんたの物があったら邪魔だからな。」


フンッと王子はそっぽを向いたけど、その言い方はどこか優しかった。


なんだ、この人意外に良い人そうじゃん。


「本当にありがとう!あと心配なさらなくても大丈夫です!もうここには来ませんし、誰にも言わないですから!」


私はそう言って、今度こそ部屋を出ようと扉に手をかけた。




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