明日も、きみに逢いたい。
「別にいいよ。正直、俺はもうここには用はない。それに…なんでお前が知ってるんだって、そっちの方に話が飛び火しそうだけど。」
くっ…間違いない!!!
なんでこの人には歯が立たないの!!
「もう色々訳が分からないし、とりあえず返してよ!諦めるから!」
「本当に諦めがついたら返してやる。お前の名前は、遠山花だったな。花。返して欲しければ兄ちゃんを諦めろ。」
フッと笑って王子は部屋を出て行った。
私よりも先に。
「…いったい何がどうなってるの?」
どうしてあいつは私にあんなにも先生を諦めさせたいわけ!?