明日も、きみに逢いたい。

夕日と一枚の絵



「なんなのよ…」

混乱する気持ちを必死に落ち着かせながら、私は手渡された生徒手帳に目を向ける。

メモ…?

そして一枚のメモ用紙が挟まれてることに気づく。


″兄ちゃんの事で知りたい事があれば連絡しろ″

″090…″

雑に書かれた文字。それに電話番号…?



「え!?」


これって、もしかして…王子の!?


…まさかね。


あんな有名人がちょっと話したかったらて簡単に人に電話番号なんて教えないわよね。


友達でも…むしろ知人の域にも達してない私になんか…。


あの人の取る行動は本当に理解不能だ。


「もしかして…私のこと、す…」



ないないないないない。王子ファンの皆様ごめんなさい。


心の中でも思ったらいけないワードだわ。

そんなことは地球がひっくり返っても起こりえないのに。



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