明日も、きみに逢いたい。
私にとっての王子様
「じゃあこのまま一限目入るぞぉ」
そう言って彼はホワイトボードに文字を書き始める。
今日もかっこいいなぁ〜〜…
私は心の中で呟く。
先生なのに彼と呼んでしまうのも心の中だけ。
私は、こっちの王子の方が断然興味津々なのです。
きっかけは…この学園に入学してすぐの時、
広すぎる校舎に感動して私は校内を散歩していた。
「わぁ〜…この中庭ほんと綺麗!お花がたくさん!」
しばらく中庭に咲いている花を眺めていると…
トンッ…と何かが足元に転がってきた。
「テニスボール…?」
テニスボールを拾い上げた私はどこから来たんだろうと辺りを見回した。