明日も、きみに逢いたい。
十数年姉をやってきた私ならわかる。
「恋なんて簡単に言うもんじゃないのよ」
母も分かっているようだ。
「で、今度は誰?」
呆れたように問いかけても、桜は全く動じない。
というか聞く耳持たないほどテンションが高い。
「これ!!この人!!」
時計の針が21時を知らせると同時に、最近人気のバラエティー番組が始まった。
桜は画面の中の人物を指差す。
やっぱり…桜は超がつくほどミーハーで、モデルさんとか大好きなんだよね。
「誰??」
私がそう言うと、桜は呆れたように私の前に雑誌を置いた。