明日も、きみに逢いたい。
王子が私に近づいてくるにつれて、
囲んでいた女子達も、不思議そうに王子の歩く方向を見つめる。
「な、なに…」
え…??
私をチラッと見た王子は、チラ見しただけでスッと私を通り過ぎた。
何なのよ…!
私が振り返ると、王子の視線の先には1人の男性生徒。
「久しぶりだな。藤高。」
「留守にして悪かったな、類。」
だ、誰…??
私がポカンとしてると、すぐさま真奈美が駆け寄ってくる。
「花!王子の邪魔しちゃダメじゃない!」
「ご、ごめん…。真奈美…あの人誰?」