明日も、きみに逢いたい。
「類、お前の一言で騒ぎになっているぞ。」
岸本さんが慌てた様子でそう言うと、
王子は振り返り、女子生徒たちに向かって言葉を放つ。
「もう決まってるんですよ。騒いでるとこ申し訳ないけど。」
その一言で騒ぎは一瞬にして収まる。
「決まってるって…誰なんだよ?」
岸本さんの、その問いかけに応じるように、王子は右手をあげ、指をさす。
…え?
「うそでしょ?なんで??」
隣にいる真奈美も青ざめている。
「え、なんで…?」
わ…わ…私ぃぃぃいい!???
「遠山さんは勉強熱心だとお聞きしました。きっとあなたなら私たち生徒会で一緒に頑張って頂ける人材かと。」
ニコリと笑う王子。