明日も、きみに逢いたい。
episode.3
王子様からの指名
「ちょっと待ってよ!!」
王子の一言に、泣き出す生徒も現れ、バタバタと数名が倒れる程の騒ぎになった。
「何か問題でも?」
「問題しか無いじゃない!!どういうつもりよ!」
「僕があなたを指名したんだ。喜ぶべきでは?」
いつまでもしれっとする王子にイライラが募る。
「あんたね…!!?」
私がいい返そうとした時、横にいた真奈美の存在を思い出す。
「…は…な??」
今にも泣きそうな真奈美に冷や汗が流れる。
なんて説明したらいいの…!?
「あっ…真奈美!ごめん…私もよくわかってな…」
え??
「花!!さすが私の親友!」
ぎゅ〜〜と抱きついて真奈美は離れない。