明日も、きみに逢いたい。
「私だって分かりません!!」
そう言うのが、必死の抵抗だった。
「分からないとか理由になんねぇだろ!」
徐々に口調が荒くなる。
「やめて!!」
殴られる!そう思った、その時だった。
「それ以上したら退学させますよ。」
ライトを当てられ、眩しくて一瞬誰か分からなかったけど…
ペタン…と、全てがお終りかのように青ざめたような表情で先輩はその場に座り込んだ。
「類様…あの、これは違うんです…!」
必死に言い訳をする先輩を、冷めた目でみるのは、私をこんな目に合わせた張本人。
椿原類。…と、そのお仲間…?
「あと10秒以内に立ち去って下さい。そしてもう金輪際、遠山さんに近づかないで下さい。」
王子の横にいる、メガネをかけた生徒が先輩にそう告げた。