明日も、きみに逢いたい。
「はぁ!また生意気な事を!俺が助けてやらなかったらなぁ…!」
「なによ!どこから目線なのよ!だいたいねぇ…」
私が言い返そうとすると、
その場にいた二、三人の生徒が王子の前に立ちはだかった。
「な…なんですか」
「あの。会長に対してその口の利き方…如何なものかと。」
さっきのメガネさんが、タブレットを手に取りなにやら操作をしている。
「遠山花さん。あなたは一般クラスですよね。私たち生徒会は、まだ会長から入会理由をはっきり聞いておりません。イコール。納得していない、という事です。」
タブレットに映し出されていたのは、私の名前だけでなく、学年やクラス、成績、家庭のことなのど情報が記録されていたものだった。
「これなんなの…!?」
メガネさんは、サッとタブレットをかばんにしまう。
「ですので、このような目に遭われたばかりで申し訳ないのですが、先ほどのような言動は謹んで頂きたいのです。」
「えっと…」
困り果てた私を見かねて、藤高さんがメガネさんに声を掛ける。