黒馬の族長様 ─knight and night─
手を差しのべた族長様
「ちょっと、あーおいー!?」
「はーい、なにー?」
「なにー? じゃないわよちょっと!」
陸之崎(おかのざき)女学校。それが私、鐘崎葵の通っている高校だ。勿論私立の高校でお金も高い。
だけどこの近辺にはここくらいしか安心して子供を送り出せる高校はないのだ。とても頭のいい学校で中学三年の時なんて毎日毎日勉強付けで……。
やっと受かれたんだ。
「ほら、合コンの約束してたでしょ!」
「そだよー。何帰ろうとしてんのさー」
私の数少ない友人、花崎夏世(はなざきかよ)と伊呂波彩葉(いろはあやは)。
「ごめんごめん~! 忘れてたっ!」
この二人のことは好きだけど好きでないというか。嫌いじゃないし他の人より特別なんだけどとか。そんな感じに好き。
「ほら、いこっ!」
「えいえいおー」
教室のドアをがらりと開く。
「はーい、なにー?」
「なにー? じゃないわよちょっと!」
陸之崎(おかのざき)女学校。それが私、鐘崎葵の通っている高校だ。勿論私立の高校でお金も高い。
だけどこの近辺にはここくらいしか安心して子供を送り出せる高校はないのだ。とても頭のいい学校で中学三年の時なんて毎日毎日勉強付けで……。
やっと受かれたんだ。
「ほら、合コンの約束してたでしょ!」
「そだよー。何帰ろうとしてんのさー」
私の数少ない友人、花崎夏世(はなざきかよ)と伊呂波彩葉(いろはあやは)。
「ごめんごめん~! 忘れてたっ!」
この二人のことは好きだけど好きでないというか。嫌いじゃないし他の人より特別なんだけどとか。そんな感じに好き。
「ほら、いこっ!」
「えいえいおー」
教室のドアをがらりと開く。
< 1 / 4 >