...好き。


「菜乃花!学校に遅れちゃうでしょ!」


突然バターンと開いた扉に また重くなるモチベーション。

鋭い視線のママの前を通って玄関へ向かう。

「はぁ…やだな」

「何言ってるの。入学してまだ1週間しか経ってないじゃない」

「…カナタ君と離れたくない…」

「いいから行ってきなさい!」

ママに怒鳴られながら しぶしぶ扉を開ける。



玄関を出ると、目の前には開いて私を待っているエレベーター。
それに乗り込んで、12階から1階へ移動する。

< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop