君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「もしかして、大輔が最近できたって言ってた彼女か?」
「なに、言って……「いいから、大ちゃん」
これ以上惨めになりたくない。
同じように否定なんてされたくない。
「お似合いじゃん。大輔、よかったな」
「……っ」
笑顔で大ちゃんの背中をポンっと叩く。
「お見舞い、来てくれたとこ悪いけど俺、これから検査なんだよ」
それだけ言って、あたしたちに背を向けて、車椅子を動かして進んでいく。
「愛ちゃん、いったい何がどうなってる?」
「わからない……あたしのことだけ、忘れちゃったみたい」
大ちゃんは、昨日の帰りに事故にあったみたいだけど、意識不明の時間もそんなに長くなく、比較的大きな事故にあった割に体は大丈夫だと恭一くんに電話で聞いた。
「なに、言って……「いいから、大ちゃん」
これ以上惨めになりたくない。
同じように否定なんてされたくない。
「お似合いじゃん。大輔、よかったな」
「……っ」
笑顔で大ちゃんの背中をポンっと叩く。
「お見舞い、来てくれたとこ悪いけど俺、これから検査なんだよ」
それだけ言って、あたしたちに背を向けて、車椅子を動かして進んでいく。
「愛ちゃん、いったい何がどうなってる?」
「わからない……あたしのことだけ、忘れちゃったみたい」
大ちゃんは、昨日の帰りに事故にあったみたいだけど、意識不明の時間もそんなに長くなく、比較的大きな事故にあった割に体は大丈夫だと恭一くんに電話で聞いた。