君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「白崎浩一……地元で密会?」



タイトルを読み上げて、身震いがした気がした。



「なにこれ……」



その雑誌を手に取って、浩ちゃんのことが乗っているページを探す。



「これか……」



そこには、たしかにこの地元の街並みが映っていた。
そして、浩ちゃんの隣にいる1人の女性の姿。
浩ちゃんの実家も写ってる。

浩ちゃんの実家は、青果店を営んでいて、そこに顔を出すふたりというような感じだ。



「こ、こんなのいいように撮られてるだけだよね?」



よく浩ちゃんが言ってた。
本当のことももちろんあるけど、話題作りのためにどっちかの事務所が仕組むこともあるって。



「でも、浩ちゃんドラマ出るわけでも……え!?」



週刊誌の文字を目で追っていて、1箇所の文字であたしの目はとまった。

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