君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
〝週刊誌の内容が、ドラマの話題作りのためだってことは理解してる。別にそれについて気にしてたわけじゃない。
もう少し、頑張りたかったけど、もう寂しいのに耐えられません。我慢強くなくてごめんね〟


「ごめんねっていうくらいならそばにいろよ……」



いつもいたはずの愛莉がこの家にいない。
それは、もう俺のなかにぽっかりと穴があいたようだった。



「なんでだよ……俺は愛莉が好きなのに。どこで間違えたんだよ」



とりあえず愛莉と話せばいいんだと、俺はテーブル置いたスマホを手にして愛莉のLINEを表示しようとトーク履歴をスクロールさせる。



「……こんな下だったか?」



なかなかすれ違いの生活だったけど、少しでも繋がっていようとLINEはこまめにしていたはずだった。
しかし、いくら下にスクロールさせてもあいりという文字は見えてこない。

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