君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「ストーカーなら俺の好きな食べ物とか知っててもおかしくないし」


「それはいいすぎだろ、お前」


「凛月!!!」



バタンとドアがあいたと思ったら、入ってきたのは高校の同級生の凛月くんだった。



「凛月、くん」


「お前、いくら忘れたからって人のことストーカー呼ばわりはどうかと思うよ」


「しょーがねーじゃん。知らねぇんだから。凛月ならわかるんだろ?俺とコイツが付き合ってた過去なんかないって」


「さぁな。それはお前が気づくことだ」



イエスともノーともいわない凛月くんに、浩ちゃんの顔は不機嫌を極めていく。



「あたし、飲み物買ってくるよ……」



なんとなく、この部屋にいずらくなったあたしは慌てて廊下に出る。

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