君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい

「……おい、二人ともやめろって」



今にも泣きだしそうなあたしをみて、小さくだけど凛月くんが対抗する。



「凛月いいじゃん。浩一があたしのことを好きだって言ってるんだし、余計なこと言って体調悪くなったりしたらどうするの？」



いままで1度も受け入れられたことの無い自分が受け入れられて、相当嬉しそうな京香ちゃん。



「虚しくないのかよ……そんなんで」



はぁっとため息をついて、京香ちゃんを見る。



「さっきから何言ってんだよ、凛月。俺、この子好きになることないと思うよ？今も昔も」


「……っ」



あんなに好きだと言ってくれていたのに。
時を経て、また想いが通じあったのに。



「はぁ、勝手にしろよ」



呆れたように浩ちゃんを見る。