君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「大丈夫?」



浩ちゃんの病室のドアに寄りかかって、涙を拭いていると声をかけられる。



「凛月くん……」


「愛莉ちゃん、泣いてるきがして」


「ごめんね……心配かけて」



凛月くんは高校生の頃からまったく変わっていなく、いつもあたしの味方だった。



「なんかこうしてるとあの頃みたいだな」


「ほんとだね。あの時、浩ちゃんとの仲を1番心配してくれてたの凛月くんだったよね」



付き合う前も付き合ったあとも。
何かあったら仲を取り持ってくれるのは凛月くんだった。



「また、好きだって言ってくれる日は来るのかな……」


「来るよ、絶対。アイツが好きなのは愛莉ちゃんだけなはずだよ。離れてもお互い忘れなかったんだろ?今だけの辛抱だから、負けるなよ」


「うん、ありがとう……」
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