君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「浩ちゃん、ドラマ……?」


「あぁ、リハビリのために代役立てるようお願いしたんだ」


「そうなんだ……」



大ちゃんが楽しみにしていた共演ドラマ。
初めてでたドラマ以来の共演だと言っていた。

あたしを送ってくれて、事故に遭った。
だから、あたしのことを忘れたのだろうか。

仕事を奪ってしまったのは、あたしだから。



「……あたしのせいだよね」


「え?」



あたしが呟いた言葉を浩ちゃんが怪訝な顔で聞き返す。



「覚えてないかもしれないけど、浩ちゃんあたしを送って事故に遭ったの……だから、あたしのこと恨んで、忘れたのか……「そんなわけないだろ!!」



あたしの言葉を途中で遮って浩ちゃんが叫ぶ。



「浩ちゃん……?」


「別に誰のせいとか思ってねぇよ。お前のこと本当に送ったのか、それも偽りかもしれねぇし」



少しだけ、呆然としたあとにハッとしたように浩ちゃんが言葉を繋げる。

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