君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「ごめん、咲良」



咲良の代わりに夢をかなえるために入った芸能界。
全然芽なんて出なくて、何度も挫折しそうになったけど、それでもいつかはとあきらめなかった。

でも、それでも俺のことをちゃんと応援してくれてるファンはいて。
俺はそれに支えられて、ここまでやってきた。
そして、咲良だけじゃない。
俺の夢にもいつの間にかなっていた。

この場所がかけがえのない、俺の居場所だった。

たくさんある。

事務所のレッスン場。
あそこでたくさんの仲間たちに出会った。

Fテレビのスタジオ。
俺が初めて出たドラマのスタジオ。
あのドラマはそれからも何度かスペシャルが組まれて、出る度に俺の知名度もあがっていった。

TテレビのAスタジオ。
あれは俺が初めてのメインキャラクターをやったところ。
あそこで初めてドラマにでるっていう大輔にであって、こいつは活躍すんだろうなって思った。

< 180 / 193 >

この作品をシェア

pagetop