君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「お前、なんで俺の前から急にいなくなった?置き手紙見た時マジで心臓止まるかと思った」


「生きてるから大丈夫だよ」


「いや、お前。真面目に答えろ」



ぽんっと頭を叩かれる。

あのころのまま。
あたしたちの会話は変わっていないのに。
関係だけが変わってしまった。



「浩ちゃんの仕事を応援出来なくなったから」


「……え?」


「ネットとかテレビ見ないで、役が決まったら浩ちゃんのり口から聞くようにしてたじゃん」


「うん」


「もう何ヶ月も浩ちゃんとは一緒に住んでるのに、時間が合わなくなって、すれ違いになって……。初主役の話をあの週刊誌で初めてみたのが決め手」



あたしは、浩ちゃんの口からどうしても聞きたかったから。
忙しいなら口じゃなくてもよかった。

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