君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「驚いたー!愛莉ちゃんって大輔くんと付き合ってるの?」



京香ちゃんがあたしと大ちゃんの繋がれた手を見る。



「え、2人知り合いなの?」


「うん!同じ高校なんだよー」



小杉くんの質問に京香ちゃんが答える。



「あれ?京香ちゃんと同じってことは……まぁ、いいか」



小杉くんが何かを考えて言うのをやめた。
あたしの震える体に気がついたのかもしれない。

絶対にいま言おうとしてるのは、浩ちゃんのことだろうから。



「お前らー早く入れよー」



後ろから聞こえて来た声にあたしは、思わず勢いよく振り向いてしまう。



「白崎さん!すいません!いま入ります!」



大ちゃんが慌てて、インターフォンを押して、門を開けてもらう。

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