君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「お前、空気読むってことできねーのかよ」



不機嫌そうに、田城さんの頭を叩く浩ちゃん。



「……へ?元カノ……?」



そんな中、大ちゃんだけが事態を飲み込めず困惑の表情を浮かべていた。



「いや、大輔……」


「なんすか、元カノって。それいつの話ですか?」


「2年前の話だけど……」



大ちゃんが向けた質問に、浩ちゃんが答える。



「愛ちゃん、どういうこと?」


「……いや、まさか会うなんて思ってなくて」



もう、隠しておくことなんてできない。
ちゃんと話さなきゃならない。



「じゃあ、俺の前に付き合ってた忘れられない元カレって、白崎さんのことなんだ」



大ちゃんのいままでにない、冷たい声色に俯いていた顔をあげる。

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