君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「でも、このまんま、はいそーですかって俺らが付き合うのは違う」


「……うん」



ちゃんとしないと。
ちゃんとケジメはつけないと。

あんなにあたしにたくさんの愛を注いでくれたんだ。
そんな大ちゃんの手をあたしはいま離そうとしてる。

もしかしたら、このまま大ちゃんといたほうが、愛に溢れて幸せなのかもしれない。

浩ちゃんとだったら、また寂しい思いをまたたくさんするかもしれない。

それでも、あたしが愛の言葉を紡ぎたい相手は、一人しかいないから。



「すげぇ、いますぐお前を俺のモンにしたいけど、この先いくらでも時間あるし。ケジメつけてからにしよう」


「……うん」



俺のモンにしたいって、付き合うって意味だけじゃないのわかってる。
あたしだって、浩ちゃんとひとつになりたい。

でも、いまは大ちゃんのいままでの気持ちに応えるのが先。

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