君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「はぁー」



自分から離した大ちゃんの手。
大ちゃんはいつだって、愛に溢れていた。
一生懸命、あたしを愛してくれていた。

この先、彼以上にあたしのことを愛してくれる人はいないのかもしれない。
それでも、あたしは自分が愛す人の元にいきたい。、

愛されるよりも、愛したい。
たとえ、愛された方が幸せになれるとしても。
愛した方があたしな幸せだから。



「ありがとう、大ちゃん」



ぐすっと鼻をすすって、くっつけていたドアかは身を起こす。

あたしが泣くなんてお門違いなのは分かってる。
でも、たしかに大ちゃんのことは大切だったから。
浩ちゃんと別れてからの2年間、いつだって毎日のように大ちゃんはあたしの近くにいた。

それは、あたしにとっての救いだったから。
それがなくなることはとても寂しいから。

でも、甘えてなんていられないから。
あたしは、あたしの気持ちに正直に生きる。

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