君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「お前は俺のなの」



そのまま、力の強い大ちゃんに体を押し倒される。



「ちょ……まっ!」



さすがにヤバいと思って、近くにあったスマホに指を当てる。

直前にかけていたのが浩ちゃんだったから。
画面を見なくたって、そのまま電話をかけることができる。
きっと気づいてくれるはず。



「なんで?いつもしてたじゃん。俺たち」


「やめて、お願い」



大ちゃんと体を重ねていた時と、今のあたしとは全然違う。
だって、今はもう体を重ねたいなんて思えない。



「なんで?俺、愛ちゃんの気持ちいいところ熟知してるよ?」



「……っ、やめ……んっ」



気持ちよくなんてなりたくないのに。
大ちゃんの言う通り、あたしの身体のことなんて熟知している彼に触られて、声が漏れてしまう。

< 70 / 193 >

この作品をシェア

pagetop