君が好きと言ってくれるなら、なんだっていい
「……んなことねぇだろ。おばさんはなんだかんだ、お前のこと好きだと思うけど」


「そんなことは、ないよ。絶対に」



浩ちゃんの言葉に首を思いっきり横に振ってしまう。



「ま、どっちにしてももうお前には俺がいるから。怖いことなんてないだろ?」


「うん……」



ふたたび、浩ちゃんのそばにいられる幸せ。



「お前の夢は俺が叶えるから。な?」


「うん……」



あたしの夢。
大好きなに人と結婚して、子供が生まれて。
楽しく幸せに暮らす。
ただ、それだけでいい。

ずっとそう言ってきた。
いまは、少し違う。

その時隣にいるのは、浩ちゃんがいいってこと。



「一緒に愛莉の家にも帰ろう」


「うん……」



お父さんとしか連絡を取ってなかったあたし。
お母さんに会うのは少し怖さがある。

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