めがね先輩
「あの、実は先輩に渡したいものがあって。これ良かったら食べて下さい♪」

そう言いながら、可愛くラッピングしたクッキーを差し出す。


すると、いつも表情一つ変えない先輩が、少し驚いたような顔をしてみせた。


「手作りなんです!食べたら感想教えて下さいね」

無言でクッキーを受けとる先輩。


恥ずかしくて、私はそそくさとその場を去った。



ふぅ…ダメだぁ。
さすがに照れるというか、頑張った私。
いつも話しかけてる何倍も緊張した…。


先輩…食べてくれるといいな。
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