Sweets♡Days


「え、いいの?」


「別に…。作りすぎて余ったからついでだ」


「ありがとう」


コップを受け取ってお礼を言う。


甘い香りが漂っていてすごく美味しそう。


コップからは湯気がたっていて熱そうなのがよくわかる。


フゥフゥッと少し冷まして、一口飲んだ。


絶妙な甘さがすぐに口に広がる。


あったかくて甘くて、すごくほっこりとした。


「おいしい…」


「当たり前だろ、俺が作ったんだからな」


思わずつぶやくと、桐島が同じようにショコラショーを飲みながら自慢気に言う。


「ねぇ、前から聞きたかったんだけど、桐島はどうしてパティシエになったの…?」


グランドオープンのことで不安がいっぱいだったのと、いつもより桐島が優しく感じたことで、自分でもわからないけど、気づいたら素直にそう問いかけてた。

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