Sweets♡Days
「急になんだよ」
「別に…。ちょっと気になって…。ケーキ作ってる時、いつも真剣で本気なんだなって感じるから。だから、何か理由でもあるのかなって思っただけ…」
「理由ねぇ…」
そう言って黙った桐島はまた一口ショコラショーを飲む。
正直に桐島が答える訳ないよね。
黙ったままの桐島を見てあたしは心の中でため息をつく。
だから、
「俺の母方のじいさんがさ、パティシエやってたんだよ。もう、死んじまったけどな…」
静かに話しだした桐島に驚いた。