Sweets♡Days


「急になんだよ」


「別に…。ちょっと気になって…。ケーキ作ってる時、いつも真剣で本気なんだなって感じるから。だから、何か理由でもあるのかなって思っただけ…」


「理由ねぇ…」


そう言って黙った桐島はまた一口ショコラショーを飲む。


正直に桐島が答える訳ないよね。


黙ったままの桐島を見てあたしは心の中でため息をつく。


だから、


「俺の母方のじいさんがさ、パティシエやってたんだよ。もう、死んじまったけどな…」


静かに話しだした桐島に驚いた。

< 35 / 87 >

この作品をシェア

pagetop