Sweets♡Days


「だから、試作のミルフィーユとチョコレートケーキがあんなに美味しかったんだ!」


納得できたと一人でうんうん頷いていると、


「へぇー、そんなに美味かったんだ、俺のケーキ」


ニヤっと笑って言った桐島にしまったと思った。


「いや、えっと…。っていうか、轟さんに教わってたなら美味しいに決まってるし、桐島の技術じゃないじゃん!」


「ハッキリ言うじゃねえか!…まぁ、でも実際チョコレートとパイ生地に関しては小さい頃からじいさんを見てたし、小学校を卒業する頃ぐらいから直々に教わってたからな。確かに全部が俺の才能ではねえよ」


桐島が静かに言う。

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