Sweets♡Days


「だけど、死んじまった今でもじいさんは俺の憧れで絶対超えたい壁だからな。そのためにも自分の技術を磨くことを疎かにしたことはねえ」


「桐島はおじいさんとおじいさんのお店が本当に好きだったんだね…」


「まぁな。じいさんが死んで、店も結局無くなっちまったけど、俺は絶対一流のパティシエになってじいさんを超えてみせるし、じいさんの店のような自分の店をいつか出してみせる!」


桐島は力強くそう言った。


桐島がパティシエを目指した理由にそんな過去があったなんて…。


ムカつくやつだけど、そうやって目標に一直線の姿勢は凄いと素直に思った。


「そっか…。桐島なら絶対叶えれそう」


「絶対叶えてみせる。ていうか、それはお前も一緒だろ?」


「え…?」


桐島の問いかけに驚く。

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