時を超えた王女と戦国武将達 後編
「びび。大丈夫なの?
俺が離れたから…。」

「私は大丈夫!
気にしないでほしい。」

「怖かったら逃げていいから。」

...っ。
怖いからもう、逃げない。
自分が無力でもできることをやるの...!

「家康。そんなこと言わないで?
私もできることはやるから。」

「不本意だけどあんたがいれば大丈夫な気がする。」

家康は滅多に笑わない笑みを私に向けた。

「もう終わりそうだよ。」

「え?」

家康の言葉に戦場へ目を向けると、信長様と光秀さんが合流していて顕如の軍を押していた。

< 18 / 100 >

この作品をシェア

pagetop